76歳
2月23日、生きていたら父の76歳の誕生日だった。
貧乏なくろプラは何もあげれないけど、せめて電話だけでも、と毎年電話をかけた。
ある年、すっかり忘れてしまい、後日「すねてたっけよ」と母。
父の日や敬老の日、誕生日も表立って物を欲しがらない父に、思い立ったときだけ
何かを送った。
くろプラの友人が父にと、筒状の容器に入った羊羹をくれた。
筒を突き出し、容器の側面に張り付いている糸で一口大に切って食する羊羹だった。
父は、突き出しそのまま食べてしまった。
情緒もへったくれもない、見ていても面白い父だった。
あまり物欲がない父に、妹が高級な毛糸でマフラーを編んであげたらしく、旅立ちの時それを
首に巻いてあげ「寒いからあったかくして」と泣いていた妹。
甘いものが大好きで、糖尿病に限りなく近い数値の時は母が鬼のように気をつけていた。
ある年、くろプラの息子の誕生日ケーキを一切れしかもらえなく・・・
翌日、早起きの父は台所で残りのケーキを自ら特大にカットしてるところを発見され
「へへへ・・・」と。
かわいいじいさんだった。
くろプラは一人でケーキをかってろうそくを立てて、一人で『Happy birthday』を手を叩きながら
歌った。
76歳の誕生日おめでとう!
貧乏なくろプラは何もあげれないけど、せめて電話だけでも、と毎年電話をかけた。
ある年、すっかり忘れてしまい、後日「すねてたっけよ」と母。
父の日や敬老の日、誕生日も表立って物を欲しがらない父に、思い立ったときだけ
何かを送った。
くろプラの友人が父にと、筒状の容器に入った羊羹をくれた。
筒を突き出し、容器の側面に張り付いている糸で一口大に切って食する羊羹だった。
父は、突き出しそのまま食べてしまった。
情緒もへったくれもない、見ていても面白い父だった。
あまり物欲がない父に、妹が高級な毛糸でマフラーを編んであげたらしく、旅立ちの時それを
首に巻いてあげ「寒いからあったかくして」と泣いていた妹。
甘いものが大好きで、糖尿病に限りなく近い数値の時は母が鬼のように気をつけていた。
ある年、くろプラの息子の誕生日ケーキを一切れしかもらえなく・・・
翌日、早起きの父は台所で残りのケーキを自ら特大にカットしてるところを発見され
「へへへ・・・」と。
かわいいじいさんだった。
くろプラは一人でケーキをかってろうそくを立てて、一人で『Happy birthday』を手を叩きながら
歌った。
76歳の誕生日おめでとう!
by kuro-pula
| 2012-02-25 10:48